「ブーメラン効果」って知っていますか?


一生懸命に説得すればする程、逆の行いに導いてしまう心理効果。


あなたのそれ大丈夫ですか?





2013年3月9日

Facebookにこんな書き込みがありました。


「行方不明のお父さんとお母さんを探しています」投稿を行ったのは、ヘンリー·チャウとその兄ホンイン·チャウ。



2日前、彼らは両親と連絡がとれなくなり警察に相談。


同時に少しでも情報が得られればとFacebookに特設ページを開設しました。


この事により失踪事件のニュースは香港全土に広まり、世間からは同情や励ましの言葉が送られてくるように。


当初、警察でも「両親はハイキングが趣味だったので、もしかしたら···」と答えていたヘンリーでしたが、事態は急展開を向かえることとなります。



警察での取り調べに対し徐々に焦りをみせるヘンリー。


尋問していくうちに、耐えられなくなったのか自ら罪を認める様な発言をしてしまいます。





時は遡り2013年3月


「友達と2人で暮らそうと思って部屋を借りたんだ。引っ越しを手伝ってもらってもいいかな?」そう言いながら両親を部屋に招き入れるヘンリー


「なかなかいい部屋じゃないか」嬉しそうに話す父親。


「一緒に住むというお友達は何処なの?」と辺りを見回す母親。



すると、彼のニヤリと笑い····


「それはね。母さん···」



隠し持っていたナイフで母の喉をかっ切ると、すかさず

「ヘンリーお前!」と怒鳴る父親。



抵抗する父を押さえつけ母と同じく喉を何度も切りつけ


やっと静かになった時···

そこは血の海と化していたのだった






その後、呼び出された友人リ·シャオユ


レンガを運びながら言う

「壁に埋めるなんて、こんなの素人には無理だよ。」



「····そうだな···。」


コレをどうするか···?!





おもむろに顔を上げたヘンリーの目線の先にはキッチンが···。



ニヤリと不適な笑みを浮かべ「埋めて隠すのが無理なら、冷蔵庫に隠せばいいんだよ!」




「父さんと母さんをチャーシューにしよう!」




 


怖くてブルブルと震えるシャオユをよそに、ヘンリーはバラバラにした遺体を醤油と薬草で漬け込み、電子レンジで加熱。



両親のチャーシューを作ると、その後何食わぬ顔で捜索願いを出しに行ったのである。





自白後ヘンリーの話しを聞いた警察は、すぐさま現場へ向かい····


冷蔵庫を開けるとそこには···!!


彼が話していた両親の変わり果てた姿が。





ヘンリーの両親は小さい頃から英才教育を彼に強いてきた。


「ゲームはダメ!遊びはダメ!」

「何だこの点数は」

「いい大学に入って、いい会社に勤めるんだ」


望まない英才教育で押さえつけられながら育った彼だったが、地元の大学に入学出来ず、父親の説得からオーストラリアの大学に行く事となる。


しかし、父の期待には添えず中退。

なんとか就職するも、上司からは「こんな事も出来ないのか?!」と罵られ、どうでもよくなった彼は「もういいです!」と退職してしまう。


徐々に内向的になっていったヘンリーは


いつしか両親への恨みを抱く様に


「こんなになったのは全部両親のせいだ!!」



ブーメラン効果


一生懸命に説得すればする程、逆の行いに導いてしまう心理効果。


息子を思い、一生懸命だった両親は···




ヘンリー·チャウは終身刑となったのだが、この時 裁判官はヘンリーに対しこう言った。


「あなたは、いつも誰かのせいにしていませんでしたか? 親の言いなりになり、自分で自分の責任を取る事をしなかったのではないですか?

そんな事を繰り返していたら、人はいつまで経っても成長しないのですよ」と···。




#都市伝説

#事件


(注)写真はイメージです。