栗山監督 キャッチャー裏話




最初のイメージは、絶対的守りから入れる甲斐拓也、経験も含めた安心感。


攻撃も守りも全てバランスがいい中村悠平。


攻撃に移った時に大城卓三。交流戦やシリーズとかやってるって事も含めて攻撃的なキャッチャーという、その3パターンを入れたかったんです。


結果的には、大城選手の出場が少なくなったんですけど、そういう3人がいてくれる事で、こっちが思いきって代打も出せるし動く事も出来る。


ピッチャーが投げやすいっていう感覚的な物なんですけど、色々話しながらバランス良く2人のキャッチャーを使っていきました。


最終的には、決勝戦2失点で終わりましたが、2点~3点は覚悟しながら、点を取らないと勝たない試合になるというイメージ。


攻撃力も足したいという意味から中村悠平からいってるっていう所はあります。






悠平の場合って·····

ここ数年、日本シリーズの戦いの中でキャッチャーというのが、一気に成長していく···。


すごくシリーズを見ていて、色んな幅っていうのを感じたりするので、そういう事を含めジャパンでの経験っていうのもあります。


僕が、ファイターズの監督時代、彼がキャッチャーをやっているんで···サインを代えなきゃいけないと思う事がいっぱいあったし、そういう彼らの良さを知ってるつもりなので、どの特徴を使うかっていう最終的な判断でした。







ですから、最後の試合に勝って帰って来てから、「サイン交換をマウンドでした」って話しをしてましたが



···実際 決勝が始まって、僕は「勝つならこういうパターンでやりたい!」っていうのが ある中で、翔平の方から「悠平とサイン交換してない···」って話しを聞いたので、コーチに「試合の合間にうまくそれだけやっといて」って言いました。





分かってはいたんですけど、大谷翔平って元々ブルペンで思いっきり投げないタイプなんで、

(キャッチャーが)ブルペンで取っていても


"翔平の本物のボールを取っていない可能性がある"




あのレベルのキャッチャーなら、なんとかやってくれると信じていたので····。



ただ、そうは言っても毎回僕がピッチャーを代えるし···


"悠平は、大変だったと思うんですよ" 



翔平も打席があるし、結局 当番までそういう機会がなかったみたいで···。


それでも、あの流れで言うとキャッチャーを代える怖さっていうのもあるし、そのままいきましたけど··。




キャッチャーというのは あまり(話しの)表に出て来ませんが、本当にあの3人がバランス良くやってくれたという事が、今回 世界一に繋がった事は間違いありません。



最後、出ていた人が「スゴイ」ではなく皆に感謝したいという思いを伝えたいです。







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